ノートのアーモンド
2023年もよろしくお願いします。(CIR)は2021年の号をお届けします。
新年の料理、最初の1品は、“エビのアーモンド揚げ”Gamberi in crosta di mandorle。リチェッタはP.2。
なんだか、つい最近食べたような気もしますが・・・、あれはバリバリのエビ天でした。
衣をアーモンドプードルとスライスアーモンドにするだけで、エビ天がイタリア風になりました。
アーモンドもエビもシチリアの名産品。この2つの食材が並ぶだけで、シチリアの風が吹いてきそうです。ちなみに、シチリアはアーモンドの大地とも呼ばれています。
シチリアのアーモンド生産の中心地は上質で香りが良いアーモンドが実ると言われる島の南東部。中でも、ノートが有名。
アーモンドはシチリアのドルチェのベース。アラブ人が伝えた技です。
シチリアのアーモンドのドルチェッティDolcetti Siciliani alle Mandorle
材料/約20個分
皮むきアーモンド・・250g
卵白・・2個,約70g
砂糖・・250g
アーモンドエッセンス
オレンジの皮のすりおろし・・1個分
飾り用粉糖
・アーモンドをミキサーにかけて砂糖を加え、さらに攪拌して粉にする。
・オレンジの皮、オレンジエッセンスを加える。
・卵白を加えて攪拌し、締まった生地にする。
・ボールに移し、冷蔵庫で最低3時間休ませる。
・少量ずつ丸めてオーブンシートを敷いた天板に並べ、粉糖で覆う。
・上部をつまんでドルチェの独特の形にする。このビスコッティはその形から別名、pizzicottiと呼ばれる。
・180℃のコンベクションオーブンで15分焼く。または190℃のオーブンで20分焼く。
アーモンドの粉を使う時は、砂糖が含まれていないことを確認する。
シチリアのエビはマザラのガンベロ・ロッソが有名。
さらに、『クチーナ・イタリアーナ』誌のこの料理のページを見てください。
エビのアーモンド揚げの背後にあるのは、イタリアのカクテル、ネグローニです。
つまり、エビのアーモンド揚げをつまみながらネグローニを飲めば、完璧なイタリアの1月のアペリティーボ。
下の動画でネグローニを紹介しているスタンリー・トゥッチさんはアメリカの俳優。CNNの新しいイタリア料理シリーズの番組のキャスターになったようで、イタリア料理界で今、突然注目を浴びだしている人です。イタリア系だそうです。イタリア料理店が舞台の宝石のような映画、『リスランテの夜』を監督した人だって。
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